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投資にかかる手数料 – 購入手数料編 –

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投資にかかる手数料について3回シリーズで徹底解説したいと思います。
投資の成功率を上げる重要な鍵の一つは手数料です。しっかり確認しましょう。

投資にかかる手数料は、大きく分けると3つのタイミングに分けられます。
今回は「購入時にかかる手数料」についてです。

  • 購入時にかかる手数料(今回)
  • 保有中にかかる手数料
  • 売却時にかかる手数料

購入時にかかる手数料は、「購入手数料」です。購入する商品の種類や証券会社、プランによって変わってくるので、比較していきます。

国内株式、米国株式、投資信託、金の順番に解説していきます。

国内株式・ETFの購入手数料

インターネット専業の証券会社の手数料と大手証券会社のオンライン注文手数料を一覧にしました。ネットを通じて、ご自身で操作して売買する場合の購入手数料です。

インターネット専業の証券会社

1注文ごとに約定金額に応じた手数料がかかるコースと、1日の約定金額に応じて手数料がかかるコースに分かれます。

約定ごとの手数料

1日定額の手数料

SBI証券と楽天証券の手数料が低いですね。また、SBI証券は手数料の1.1%がTポイントとしてキャッシュバックされ、楽天証券は手数料の1%が楽天ポイントがキャッシュバックされます。ポイントは投資に使えます。

大手証券会社

横長ですのでアップしてご覧ください

ネット専業の証券会社が100万円程度までの手数料が細かく決められているのに対して、大手証券会社は1000万円以上も細かく決まっています。ネット専業の証券会社は取引金額が小さい人が顧客で、大手証券会社は取引金額の大きい人が顧客になっているかと推測できます。

比較をすると圧倒的にネット専業証券会社の手数料が安いですが、ネット専業証券会社でも電話注文の場合や、IFAを通じての購入は手数料が高くなりますので注意が必要です。

米国株式の購入手数料

米国株式の購入手数料はネット証券各社で横並びの状況です。松井証券やauカブコム証券では購入ができません。

表の右端にある為替スプレッドとは、ドル円を変換する場合にかかる費用です。米国株はドルで売買されていますので、日本円で購入したい場合にはドルに変換する必要があります。

マネックス証券の買付時為替スプレッドが0円なのは特筆すべき特徴ですが、定期的な見直しがあるようです。次回は2020年9月に見直しが行われます。

投資信託の購入手数料

基本的にネット証券会社であれば0円です。以前は高額な手数料もありましたが、ネット証券の価格競争や、低コストなETFの出現で手数料が下がりました。

金の購入手数料

金を保有するには大きく分けて2パターンが存在まします。ETFや投資信託として保有する場合と実物を保有する場合です。

金価格連動型のETFや投資信託として購入

金価格に連動するETFや投資信託が存在します。直接的に金を保有するわけではありませんが、金と同様の資産効果を得られます。ETFであれば上記の国内株式や海外株式と同様の購入手数料になります。投資信託も同様です。

実物との違いとしては、実物として引き出せない点、NISA枠で購入できる点があります。ネット証券にてNISA口座で購入すれば購入手数料が0になります。

金の実物の購入

金の実物は様々な会社から購入できます。下記は証券会社と金販売会社の積立コースの手数料一覧です。

証券会社

証券会社での積立コースの費用です。

売却時は手数料がかかりませんが、実物として引き出す場合は、消費税・手数料・配送料がかかるので注意が必要です。

SBI証券はニューヨークで購入され保管されています。ニューヨークからの配送料になるため大きな費用がかかりそうです。

マネックス証券は6000円/100g、250,000円/1kgの手数料と送料2,000円がかかります。為替レートについての表記がないので、推測ですが日本国内にて購入・保管されていそうです。

楽天証券はロンドンで購入され保管されています。実物として引き出す場合の表記がホームページ上で確認できませんでした。

金販売会社

金販売会社の大手2社の積立コースの費用です。

一見すると田中貴金属の方が安そうに見えますが、口座管理料が年間1200円かかります。シミュレーションしてみると、毎月の積立金額が30,000円を超えると田中貴金属の方が手数料が低くなりますが、それ以下の場合は三菱マテリアルの方が手数料が低い結果となりました。

また、売却の手数料は0ですが、実物として引き出す場合には手数料がかかります。田中貴金属は2,200円/回が引き出し手数料としてかかります。三菱マテリアルは1,650円/回が配送手数料として、また、引き出し重量に応じて引き出手数料が3,300〜8,250円/本かかります。

手軽さや手数料のことを考えるとETFや投資信託での購入が便利です。実物として引き出す前提ですと田中貴金属の方がトータルでは手数料を低く抑えられそうです。

趣味の領域ですが、引き出したインゴットに三菱のマークが入っていて欲しい場合は三菱マテリアルですし、換金効率は悪いですが金コインが好きな方もいらっしゃいます。

まとめ

以上、購入時にかかる手数料をまとめました。ネット証券会社はNISA口座を利用することで購入手数料を0にすることができますので、上手に活用しましょう。

積立投資を行う場合は、一括で投資する場合に対して、1回の購入代金は低めになり、購入する回数が多くなる特徴があります。NISA枠の上限120万円を超えて投資をされる方は自身の投資スタイルに合わせた証券会社選択、コース選択をしましょう。

※記事中のデータは2020/8/6時点で各社のホームページをもとに作成したものです。また、記事中に表記されているデータについての保証はできかねますのでご了承ください。

※表中の金額は税込み表記です。

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